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【故障激減】ショルダーベルト・ナスカンの正しいつけ方

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スクールバッグ・ビジネスバッグには肩掛けショルダーベルト装着できるものがあります。

しかし装着方法によって故障率が大きく変わること、ご存知でしょうか?

今回は、3年間壊れない品質を求められるスクールバッグを長年設計・販売してきた(株)片岡商店が、正しいショルダーベルトの装着方法を解説します。

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【結論】ナスカンの取付方向が重要

肝となるのはショルダーベルトの両端についている「ナスカン」というパーツ。

名前は知らないけど、見たことある思います。

この「ナスカン」のフック取付方向で故障率が大きく変わるのです。

ショルダーベルトの外掛けはNG。内掛けが正解

一般的には、ナスカンを外側から引っ掛ける方が装着しやすく自然です。

しかし耐久性を考慮するなら、ナスカンを内側から引っ掛ける方が壊れにくいのです。

ナスカンを外側から引っ掛けると壊れやすい理由

理由①ファスナーへのダメージが大きいから

1つ目の理由は、外から引っ掛けるとナスカン突起部分がファスナーを傷つけるから。

歩行中の振動により、ナスカン突起部がファスナーに接触。

小さなダメージが同じ個所に蓄積され続けることにより、最終的にファスナーコイル部分がもぎ取られてしまうのです。

結果、高額なファスナー修理が発生。

ミスターミニッツの場合、全交換ファスナー全体交換 税込10,010円~ もかかります。(2022/3/19現在)

ファスナー以外は使えるのに、高額なファスナー修理を理由にカバンを捨ててしまうのは大変勿体ないですよね。

接触で根こそぎとれてしまったファスナー

理由②ナスカン先端に負荷が集中するから

またファスナーだけでなくナスカン自体も壊れやすくなります。負荷のかかり方を比較した図がコチラ。

バッグの中身が重いほど先端に集中する負荷量が高くなるため破損・脱落のリスクが高まります。

車のチェーン・楽器ケース・カメラバッグ・クレーンの玉掛けetc。
落下時の被害が大きい荷物のフックのかけ方は、内側からかける事が基本なのです。

玉掛機器メーカー:太陽製器工業HPより引用

例外もある

 ただしバッグの種類や使用者の嗜好によって例外になるケースもあります。

例外①破れやすい服を着ている場合

バッグ使用時に目の粗い服・生地が薄くて柔らかい服を着用している場合、ナスカン突起部を引っ掛けやすくなるリスクがあります。カバンと服、どちらを優先するかで掛け方を変えると良いでしょう。

例外②ファスナーと干渉しない場合

マチ幅(奥行)に余裕があるバッグはフックを中央からズラすことで、ナスカンとファスナーの干渉を防ぐことができます。生地に十分な強さがある場合や重量が軽い場合はナスカンは外掛けでも問題ないでしょう。

バッグを長く使いたい方:ショルダーベルトは内掛けしよう

というわけでショルダーベルトをお使いの全世界の皆様、ちょっとした心がけで製品寿命に大きな差がつきます。

余計なファスナー修理費で消耗しないようフックの取付方向にお気を付けください!

今日の一句

”ナスカンは 外に食わすな 内側に” 
(例外あり)

スクールバッグの事なら1897年創業 片岡商店へ

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この記事を書いた人

片岡商店取締役
修道中学校・高等学校出身
筑波大学第二学群生物資源学類卒業

重機械メーカーで経営企画・販促を経験後、東京で法人向けWEBマーケティング事業で独立。得意技は屋上水耕栽培・自作小型ドローン空撮。


(保有資格)
教職員免許 中学社会科/高校公民・農業
簿記2級
ナマハゲ伝導士
ゴジラ検定中級
etc

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